ktanaka's Blog

満66歳の爺さんが世界中を徘徊で無くて放浪する記

66歳の爺さん中国・広州へ行く(その1)

広州東駅に乗った列車が近づくと、車内ではドアに近い通路に乗客が立ち並び始めます。駅へ着いたらわれ先にと降りるための準備なのです。一刻も早く降りてイミグレーションや税関チェックを済ませたいのです。列車から一度に大勢の乗客が降りてチェックを受けるのですから、先頭と最後尾では1時間の差が出るのです。特にドア付近に大きなバッグを2-3個持ち込んでいる人が、先きに降りようとするものですから身軽な人々にとっては大迷惑です。



列車がとまりドアが開くと皆が我先に降りようとして大混乱です。降りたら皆が駆け足か早足でイミグレーションや税関チェックのある上部階へと上がっていきます。長い階段と長いエスカレーターを利用します。


この日は「長いエスカレーター」が修理のため動いていませんでした。

若者は階段を駆け上がりますが、せっかく早く降りた年配者達は天を仰ぎ、大きな荷物を抱えた人々は大きな声で文句の言葉を発しています。何のために列車が着く10分前から揺れる車内で足を踏ん張り立ちながら頑張って来たのに・・・報われない空しさで、長い階段を上る気持を切り替えるまでは多少時間がかかります。
それでも年配者は手すりを持ってゆっくりゆっくりと上がらねばイミグレーションや税関チェックの階には辿り着けません。

大きな荷物を2-3個持っている人には、若者が手伝うことも無く「なんで香港でポーターに預けて運んでもらわないんだ。金をケチるから自業自得だ」という顔つきで通り過ぎていきます。確かに香港側にも広州東駅側にも大きい荷物を預かり先の駅で引き渡す窓口が有ります。そのお金をケチって自分で運んでも良いのですが、それも長いエスカレーターが動いていればの話。結局は業務用のリフトを使って何がしかの金を支払う事になるのでしょう。



 それにつけても、エスカレーターの修理は列車の来ない夜中にでもしておけよ!と言いたくなります。でもここは中国。理不尽な事は今始まったのです。

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