ktanaka's Blog

満66歳の爺さんが世界中を徘徊で無くて放浪する記

66歳の爺さん(今じゃ69歳)台湾・阿里山の日の出を見る

「日の出を見る」のと「御来光を拝する」は感覚がずいぶん違いますよね。日本人である爺にとっては玉山から太陽の光を「見る」のではなくて「拝する」事なのです。ホテルのフロントでスタッフから「玉山から日の出を見る」と言ったのを信じてミニバスで行くのを選んだのです。


玉山(3,952m)は戦前は新高山と呼ばれていました。そして富士山(3,776m)より高い日本一の山だったのです。「ニイタカヤマノボレ」の言葉はこの山から来ています。


爺はこの時点まで御来光を阿里山からではなく玉山から見るなんてすごい事だ!
と単純に喜んでおりました。


後は天気です「晴れてくれよ」と願い4時のモーニングコールより早く目覚めて支度をしました。

青地に〇は日の出が見えた黒字にXは見えずの表。阿里山駅に表示して有ります。


5時過ぎに部屋に電話がありフロント前に集合してとの事。名前を最後に呼ばれて
助手席に座りました。私のみ日本人、後は中国人でした。
ガイド兼運転手がで中国語で説明しますが私には皆目分りません。でも途中の観光スポットでは車を停めてスマホの通訳機能で説明してくれました。便利な世の中になったものです。
外は暗闇からだんだん明るくなり始めて今にも日の出が始まりそうです。出発して
20分しか経っていません。途中は抜かしても早く玉山へ登ってくれ!と運転手を急かしたい気ばかりでした。


ところが・・・・・


すぐ先で再び停まりました。運転手が皆ここで降りるように言っています。
他のミニバスも停まっています。何が玉山ですか!まだ山の中腹じゃないですか!
運転手に再度確認しても「ここだ」と言っています。



ここから日の出を見るのだそうです。出川風に言えば「オーマイガー」です。
この道路の反対側は水洗トイレの建物があり土産物屋まで有りミニバスが20台ほど
道路沿いに停まっています。ここが彼らの言う所の日の出スポットなのでしょう。
ですが「これじゃあ玉山どころかただの山腹から日の出を見るじゃないか!」爺は不満たらたらです。仕方なしに皆が見ている方に目をやると雲の切れ目から太陽の光が私の顔を照らしました。約5分の御来光でした。その後は再び雲が覆いました。






さあ本日のメインエメント(正確にはメインベント)は終了しました。
これで良かったのでしょうか?良かったのでしょう。台湾では梅雨が始まるこの時期に
一目でも御来光を拝めたし良しとしましょう。人生前向きが大事ですよね。



でもどうしてガイド兼運転手はここが玉山だと言ったのでしょうか。後で分りました。


この辺りを玉山国家公園とよんでいてこの辺りから日の出を見るのを玉山から日の出を見ると説明したんでしょう。善意に解釈すれば。日本人からすれば御来光を拝すると言えば
富士山の頂から日の出をあるいは自前ですが、熊本の阿蘇の外輪山の大観峰から見る日の出を思い描くじゃないですか。「山の頂から日の出を拝む」事が私にとっては大事だったのです。が、台湾の人たちは山の頂であろうが山腹であろうが関係なくただ単に「日の出を見る」のが目的だったのです。



阿里山の日の出を見るツアーは、正確には「阿里山の山腹から日の出を見るツアー」でした。


一口メモ
*今回の予定では台鉄嘉義駅から汽車で奮起湖まで行き、バスに乗り換え阿里山まで。
 のコースが鉄道の3ヶ月間の全線運休に予定を変更せざるをえなくなりましたが、
 鉄道が利用できないならば高鉄嘉義駅から阿里山へ直接バスを利用すれば良かった。




高鉄嘉義駅Aから阿里山へ
台鉄嘉義駅Bから阿里山へ
*バス利用ならAからBへ行く必要なし。



この旅 終了します。有難うございました。
この旅行記は高齢者向けに微々細々に記しています。

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